ペリカンがイーロン・マスク氏のX社の創業を記念して発売したスーべレーンMXです。
と言うのは悪い冗談 (^^ゞ。「こりゃ何だぁ？」のXです。

解りやすく簡単に言ってしまえば、1991年から1997年までの間に作られたM400のキャップに1997年以降に作られたM200ボディを組み合わせ1997年以前の14Kニブを与えた、と言う成り立ちのペンです。
なのですが、実はこのボデイは1997年以前のM600の可能性があります。

オールド（1997年以前）のM600と現行（1997年以降）のM200は、全長が同じ（尾軸から首軸まで102mm）です。また、シングルの尾軸リングは1997年まではM400とM600の差別化を図る装飾リングだったのですが、1997年以降スーべレーン全部がダブルの尾軸リングになって、シングルはM200に引き継がれたのです。
ただ、オールドのM600の首軸には他のモデルには無い装飾リングが有り、出品している首軸には有りません。これは現行のM200の仕様です。
と言う事で、まあM200のボディだろう、と思っていたのですが、色々と調べているうちにオールドのM600に首軸のリングが無いバージョンが有る（かなり少量のようですが）事が判ったのです。加えて、オールドのM600のボディは現行のM200と同じ全長ながら、軸径は僅かにM600の方が細い（M600/11.7mm・M200/12mm）事も判りました。0.3mmぐらいは誤差の範囲と言えない事もないのですが、出品しているペンの軸径は11.5mmでM600に近い。

最後にもう一つ。このペンの前の所有者は、随分前に退職したペリカン（ドイツの本社）の従業員でした。
（多分、ボックスも一般には入手出来ないボックスだと思います）

そんなこんなで、よくワケのワカライでもユニークなスーべレーンMXなのです。

ニブ：14KのOM
インク：ピストン・フィラー
全長：124.0mm
胴軸： 11.5mm

本体と簡易ボックスの出品

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