1958年生まれの中国人油絵画家、2007年、作品「視」が日本文部科学大臣賞を受賞、同氏は東京都美術館で27日、メダルと賞状を授与され、「思想性と技法が抜群に優れており、中国的かつ国際的な色彩を持つ画家」と評された、同氏は解放軍芸術学院美術科を卒業後、日本に留学、その後、イタリアでルネサンス期のテンペラ技法を専門に学び、現在は日本の大阪教育大学芸術学院の教授を務める、現在：白日会会員

作品収蔵：中国美術館、ホキ美術館

中国人画家で、日本の画壇でも活躍し、ファンが多い作者。小磯良平展で入選を果たし、日展では審査員も務めています。写実的な表現方法を取りながらも作品に様々な感情や印象、幻想を取り入れ、奥深い作品作りが特徴です。

本作は「バレリーナⅢ」テンペラ油彩 3号 2003年作 証明シール付の美人。画集資料に本作と同じモデルさんの作品が掲載されています。
バレリーナらしく凛とした姿勢で立つ女性。端正な顔立ちを横に向けた女性の眼差しは純真でいて、ほんのりとピンク色に染めた頬が愛らしい。
一本一本に至るまで、一貫した写実表現によって丁寧に描かれたブロンドの髪は、光の陰影を見事に表現し、艶やかに女性を印象付けます。
女性の肌理の細かな肌感が実に麗しく、まさに目の前で女性を見ているような肌の温もりや生命感が伝わってきます。
ホキ美術館に作品が収蔵されるなど、今後ますますの活躍が期待され、母国中国でも不動の人気を誇る画伯。
表情豊かで大変出来の良い、画家全盛期のリアリズム絵画の名作と言えましょう。