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  • 傷や汚れあり (詳細
中古CD 独初版 DGG 429 231 全面アルミ蒸着盤
ディスク上の並びは下記行頭の数字順。
作曲者 曲目 演奏者 演奏者2 ロケ 録音データ
3.Bernstein Concerto for Orch. (Jubilee Games) Chama, Bernstein IPO Frederic R.Mann Auditorium 1988;06&1989;04
2.Rorem Violin Concerto Kremer, Bernstein NYP Avery Fisher Hall 1988;11;00
1.Tredici Tattoo Bernstein NYP Avery Fisher Hall 1988;11;00

インレイシートの片方の背に退色があります
ケースには傷が多数あります。
ディスクには再生に影響するような酷い傷はありません。
聴ければ良いと言う方のみご入札下さい。

発送はおてがる配送ゆうパケット(送料210円、追跡有、補償無)です。
プラケース入りCD4枚まで1個口同梱発送出来ます。

++++++++++++++++++++++++おやじの戯言++++++++++++++++++++++++++
バーンスタイン死の翌年にリリースされた自作を含む現代曲アルバム。
ライナーノートを読んでみると、なるほど、ジャケットタイトルのジュビリーゲーム
に楽章を追加して行って、オーケストラのための協奏曲としたのか、、、などと
頷いて、著者を見ると安心のJack Gottlieb。で、トレディチは?ロレムは?と
読んでみると、これが両方とも作者自身のライナーノート。これだけでもう
うるうるしてたなあ。でも、ご心配なく、ゴットリーブ氏、ちゃんとバーンスタインの
残した文章も引用してます。

トレディチ:タトゥー
チョンミョンファが初演した作品だがこの曲の録音ってこれしか無いの?
出だしからいきなり12音かい!先生12音に否定的やったんと
違うの?と言いたくなったが聴いてるとうんうん、これいけますよ。しまいにゃ
パガニーニの24の奇想曲が聞こえてきて。ぐっちゃぐっちゃと煮込まれます。
煮込みハンバーグと言えばわざわざおいちいハンバーグを煮込んでさらに
ソースを浸透させもっとおいちくするもんですが、どうもパガニーニのメロディーが
突っ込まれた鍋をかき混ぜてるのはどうやら魔法使いの婆さんのようであります。
でもオイチーよ、この曲。
バーンスタインがトレディチを取り上げたのはこの録音の時のNYP定期のみ。
ただし、初日がアメリカ初演でした。
NYPと録音したルカス・フォスの作品にも婆さん鍋が登場します。
曲名はPhorion。ギリシャ語で盗品だとさ。盗んできたバッハの
隠し場所に困って鍋に入れたやろう。

トレディチのライナーノートの冒頭に、この曲はアリスと違ってもっとダークと書いてありました。
これを読んですぐに買い込んだLPもありました。
トレディチもバーンスタインと同じで調性音楽派&ゲイ(レニーはバイ)!そろそろ開封しよう。
「最後のアリス」ショルティ指揮だ。バーンスタインの誕生日コンサートでアイフィールプリティー
を美しく唄ったヘンドリクスが唄うので買った!(って、LPなんだろ?何で今までほったらかしてる
の?と突っ込まんといてね)

ロレム:ヴァイオリン協奏曲
ロレムのヴァイオリン協奏曲は少し小ぶりな作品です。且つてNYP制作のライヴ
アルバムでバーンスタインが交響曲第3番をやっていたこともあり、しかもクレーメル
がソロなので楽しみにしていました。3大ヴァイオリン協奏曲の順列が変わるとは
言わないまでもこれも1980年代の作品ながら、たいそう聴かせてもらいましたよ。◎

バーンスタイン:オーケストラのための協奏曲
さて最後がバーンスタインの自作自演。IPOと初演した時の録音ですが、
NYPとも同年11月に上演しています。ロレム、チャイ5と一緒に上演されました。
これも1980年代作品。出だしからレニーと
すぐわかる安心の滑り出し。この作品はそもそも彼からIPOへのお祝いの贈り物でしたからね。
その時はずばりジュビリー・ゲームという名前で2楽章の作品だったのですが、
ベネディクションが加わり、更にディアスポラ・ダンスが加わり4楽章のオーケストラの
ための協奏曲として完成したのです。ディアポラスってギリシャ語、
ユダヤ人の離散を意味するものであり、長きにわたりお付き合いしたIPOへの意味深い
贈り物としたのでした。そして最終章のベネディクション、神への感謝ですが、出だしこそ
1楽章を思い起こすように金管がドドーっとなった後は、馴染みの平易な穏やかなレニー
の唱いまわしとなります。神とIPOを重ねているようですし、バリトン独唱で感謝の言葉
が唄われます。
長年付き合ったIPOともお別れが近づいているのを悟っていたのかも知れません。
グッバイ・レニー。短い曲、何度も何度も振り帰りながら消えてゆくマーラーとは
告別の流儀が違いました。

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晩年はボヨボヨの演奏だとか、付き合いきれないほどの耽溺、浪花節などと且つてのファン
からも一杯揶揄されたバンスタイン。
これら1980年代できたてほやほや音楽のDGGへの録音はそういう人たちにも一発ぶちかましましたね。
最後にこの置き土産なんて、いかした人。


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